桃色母娘

全身が桃色づくめの母娘の夢。 母親の髪の色は淡い桃色で、肌の色は髪の色よりさらに淡い桃色で、両方のほっぺたにはっきりとした濃い桃色のほお紅をまん丸に描いていた。 それはちょうどほっぺに桃色の満月が浮かんでいるみたいに見えた。 着ているワンピースは、肌の色よりも少し濃い桃色でストッキングは白に近い桃色だった。 小柄でなんとなく不二家のペコちゃんに似ていた。 彼女は、5歳くらいの娘を連れていた。 娘も母親と同じような格好をしていて全身が桃色づくめだった。 しかし娘の顔は母親には全然似ていなくて、肉まんを踏んづけたようなくしゃっとした顔をしていた。私はその娘を見て「うわ、あさしおみたい」 と思っていた。そのくしゃくしゃの顔のほっぺらしきところにやはり母親と同じような描き方で濃い桃色のほお紅をつけていた。 私は、その母親を 「裏切り者、裏切り者」 と激しくなじっていた。 そして娘にもヒドイことを言っていた。 自分の心の中にあるドロドロとした醜い塊を吐き出すように その全身桃色づくめの母娘を罵倒していたのだった。 私に罵倒されても 母娘は、表情ひとつ変えず、ただ、ほっぺの桃色の満月をきらきらと輝かせるだけだった。 そのことがなんとも忌々しくて 罵倒はますますエスカレートしていった。 私に激しく罵倒されるたびに 桃色母娘のそれぞれのほっぺに浮かぶ 4つの満月が、なんとも鮮やかに 桃色の輝きを増していった。

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